B! ゴロビシャ ネメシスの使い魔

人口が減少し始めればベーシックインカムに

ユニバーサルベーシックインカムはもう少し後になるだろう

世界人口が増えれば増えるほど人類の富は増え続ける。人が労働力となり、消費者にもなるからだ。しかし、人口が一度減少時期に差し掛かると、出生率が年々低下し、高齢者の割合が高くなり、社会保障費が高くなり、子育て世代に金が行かず、より出生率が低くなる。

この負のスパイラルを乗り越えた国はない。現に、イギリスやフランス、ドイツで子供を産むのは自国民ではなく移民が多い。

自国の力だけで乗り越えた国は現時点ではどこにも存在しない。適正な人口ピラミッドに到達するまでは減り続ける。つまり、一度減少すれば、負のスパイラルに飲み込まれ、急速に人口が減って行くはずだ。今は76億人いるらしい。一人一人が労働力にもなり、消費者となるため年々、人類の富は増え続けている。

労働力や物は金に価値を変え、蓄積されて行く。我々が死んでも、価値は保存されるわけだ。つまり、人類の富は年々増え続け、膨大な価値を生み出し、貯蓄していることになる。

と言っても、価値は一定のものではなく、相対的なものなので、何かの拍子に価値がなくなることも十分考えられるが、それでも、我々は1ドルや100円玉に価値があると信じてやまないのだから、そう簡単には価値がなくなることはないだろう。

人類は価値を作り、金や物に変えて価値を蓄積、保存してきたわけだが、人口が減ると、パイが増え、一人が持てる価値が増大することになる。つまり、人口減少が世界規模で進めば、価値あまり、つまり、金が余る。

今後、AI化、機械化が進み仕事がなくなって行く世の中で、平等に誰にでもお金を分配するベーシックインカムは必要となるはずだ。

また、ベーシックインカムは金の分配に際して非常に効率的で無駄の少ない分配方法である。

国ごとに分けて独自で金を分配するよりも効率的で、金銭的損失が少ない。国ごとに分けて金を分配していたのでは、アイドリングが無駄すぎる。

日本が最初にベーシックインカムを導入すべき理由

これは人口減少を最も早く体験する日本でも同じことが起こるだろう。日本は金があまり始めるはずだ。しかも、AI、機械化により仕事の効率が上がれば、その傾向は強くなる。

今の人手不足を見ればわかるように、賃金が上がり始めている。日本は富の再分配がうまく機能していない国であるが、人口減少により経済的に富が再分配されやすくなる可能性がある。特に2022年以降急激に新卒者の数が減る。

低賃金のブラック企業は潰れ。高い給料を支払わなければならなくなるだろう。そして、人件費よりも機械を導入した方が安くなる地点に達すると急速にオートメーション化されて行く。

おそらく、最も世界で早くベーシックインカムが導入可能になる国が日本だ。

ベーシックインカムの条件は人口が減少して行くこと。そして、機械化することができる資金と技術を要すること。

この二つの要件が満たせば、ベーシックインカムは可能になる。

日本は特にベーシックインカムに向いている国なのだ。人口減少と、産業ロボット技術を長年蓄積していたノウハウがある。

これほどまでにベーシックインカムに適した国はない。おそらく、10年後にはベーシックインカムに似た制度が適用、または実験的に導入されているはずだ。

一つ懸念があるとするならば、既得権益を打破しなければならないため、腐敗し切っている日本の行政をどう動かすかが問題となるだろう。

10年後には、資金的にも技術的にも可能になるはずだ。支給額は月7〜8と言われているが、一人で暮らすのであれば、なんとか暮らせる額だろう。現に年金暮らしの高齢者がこのぐらいの支給額で生活しているのだから。10年後には体をすり減らし、生きるために働くことはなくなっているのかもしれない。

今はその過渡期にある。

社会が大きく変わるため、大量の失業者や過酷な労働を強いられる可能性があるが、明るい未来を目指して耐え抜こう。

 

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