B! ゴロビシャ ネメシスの使い魔

日本のサブカルチャー(文化)がつまらなくなったのは、不景気だから

日本カルチャーの限界

日本のカルチャーに関しては、最盛期が80年代から2,000年代までといった感じがします。2010年以降本当に日本のカルチャーは終わりましたね。ほんとにつまらない。いや冗談抜きにつまらない。どうしてつまらなくなってしまったのか。

その原因はなんなのでしょうか?

文化の衰退は日本が豊かでなくなったから

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オタクの貧困化

文化が衰退した原因は、作り手が原因と言うわけではありません。では何が原因なのかと言う事ですが、間違いなく1つ言えるのが景気が悪い、つまり、経済的に豊かではなかったからです。どうして日本のカルチャーがつまらなくなってしまったのかを考えたのですが、やはり根本的な原因として日本の経済的な豊かさが失われてしまったからだと考えています。

極論を言えば、もし皆さんが年収の1割余分に多く給料がもらえた場合、多くの人は趣味に使ったりしますよね。今はかなり貧困層が多くなっていて趣味に使えるお金と言うのはほぼなくなっているかもしれませんが、日本の経済が絶頂期だった1,980年代には非常に文化が多様でそして先進的な前衛的なものが多くありました。その余韻は2,000年代まで続いていましたが、2010年以降どんどんその力を失い、今ではもうほとんど面白いものが作られなくなってしまいました。面白いものと言うよりは、美しいもの、素晴らしいもの、いわゆる名作と呼ばれるような作品が出てこないんですよね。音楽に関しても名曲って言われる曲は大体80年代から90年代の間の曲が多くないですか?

2010年以降台頭してきた音楽と言うのは大抵アイドルソングが多いんですよね。AKBやジャニーズといったもの、またEXILEといったものもこの時人気を博していましたよね。それが決して悪いと言うわけでは無いんですが、10年後20年後を聞かれる曲なのか、その時の人々がこの曲はいい曲だと!と聞いているのかと言われれば、疑問があります。つまり、その時その時代に合わせて曲を作っているので後に評価されると言うことがないんですよね。

これはお金に余裕がなく短期的な利益を出さなければならなくなってしまった経済的な貧困が原因にあると考えられます。

つまり良いものではなく、売れる物を作らなければならなくなってしまった。これによってその時代に多い人々(多数者、大衆)に対して売れるような作品を作ってしまう。しかしながら、大衆、つまり、多くの人はピカソゲルニカを見てこれは素晴らしい!芸術的だ!と思える人って少ないと思うんですよね。

つまり、大衆と言うのはそもそも芸術なんてものわからないわけです。

例えば、世界で最も売れている飲み物はコーラです。しかしながらコーラがこの世で最もおいしい飲み物かと言われたら、それは多くの人が違いますと答えるでしょう。つまりこういう事なんですよね。

売れる作品というのは決して素晴らしい作品と言う事では無いのです。そして経済的に余裕がない世界の中では素晴らしいものよりも売れるものを作らなければなりません。作り手が飯食えないからね。売れるものに特化している限り、素晴らしいものというのは生まれにくいのです。これが如実に現れてきたのが2010年以降から、今日に至るまで続いている。とにかく売れるものを作ろう思考です。今は、出来はともかく、ある程度売れるものを作ってしまおうという傾向があります。例えばアニメなんかではある程度ファン層のついているライトノベルや既存のアニメをリメイクする方が確実に売り上げを期待できるので、こういったものばかりを作っていますよね。これに関しては原作が枯渇していると言う問題もありますが、1番はアニメ制作会社にお金がないと言うことです。

原作がなくても、会社でオリジナルアニメを作ればいいだけなんですよ。

しかし、そんなことはできない。理由はお金に余裕がなく、失敗できないから。

つまり冒険することができないんですよね。冒険ができないということが、日本のカルチャーをどんどんつまらないものにしていると言うことです。これは文化にとどまらず、企業でもそうですね。全然イノベーションが起きない。

今の日本からは、iPhoneのようなものは絶対に生まれません。これは断言できます。昔の日本と言うのは、ほんとにすごかったんだなぁといつも思わされます。例えば、docomoiモードお財布携帯といったものは、非常に先進的でiPhoneが出る前から、具体的には8年も前に、こういったものを作っていたんですよね。携帯がインターネットにつながり、そして決算ツールにもなる素晴らしいアイディアです。しかしながら、こういったことができたのは日本に余裕があったからに他ありません。今の日本はすでに衰退し始めており、もうこういったものが出る可能性は非常に低いのです。

商業作品では名作は生まれない

日本は残念ながら、豊かな国ではなくなりました。商業作品では面白いもの、素晴らしいものが出て来づらい環境になっています。

そこで今熱いのが、同人、個人制作です。

金銭的な利益を上げなくとも良い、個人の趣味の領域であれば、名作が生まれる可能性があります。

fc2ホームページあたりを見ていると、まだまだ世の中には面白い人がいるんだなと思わされるわけです。

一度みなさんも、ご覧になってはいかがでしょうか?

ようこそ!名無し文学部へ
楽しんでいってください。