西尾維新『クリエイターの十戒』
一、己の創造物を作品と言ってはならない(思い上がりもはなはだしい)。
二、他者の創造物を批判してはならない(同右。転じて、自己批判を怠ってはならない)。
三、創造に時間をかけてはならない(時間よりも値打ちのある創造物などない)。
四、己の創造物を解説してはならない(説明が必要なものは未完成である)。
五、自分のほうが先に考えていた、と言ってはならない(むしろ先に考えておきながら後塵を拝した不明を恥じよ)。
六、昔から温めていた発想を使用してはならない(発想は常に新鮮に。熟すとは腐るという意味だ)。
七、失敗の言い訳をしてはならない(失敗に言い訳の余地はない)。
八、受け手を批判してはならない(批判はされるものであってするものではない)。
九、受け手を選んではならない(選ばれるのは常に自分)。
十、造物主を名乗ってはならない(それは呼称であるべきで自称するべきではない)。
クリエイターとアーティストは別物
西尾維新はクリエイターであってアーティストでは無いので、あくまで売れるプロダクトを作るクリエイターです。
売れればok
そう割り切らないと彼のような成功はできないのでしょう。本当に芸術家気質でアーティストな人はすごいものを作っても凡人には理解されずに朽ち果てていくものです。
だからアーティストほどクリエイターを目指してはならないし、クリエイターはアーティストになってはいけないのです。
仕事と割り切れ
作品なんて崇高なもんを作ってませんよ。
ただの商品です。ゲームも漫画もアニメもラノベもただ商品。売れれば正義。
これは芸術活動ではないのです。仕事なんです。だからこそ上位層はサブカルチャーを軽視するんですよね。ただの商品ですもの。
芸術品には価値があり、資産になりますが、商品は消費されて終わり。
でも、それでいいんです。これがクリエイターの仕事であり、こうしなければ食っていかれへんのです。