幽霊とは?
幽霊(ゆうれい)とは、
死んだ者が成仏できず姿を現したもの
死者の霊が現れたもの
足がなくて、白い服を着て、薄気味悪いあれですね。
幽霊のイメージ
みなさんは幽霊と聞いてどんな姿を思い描きますか?
黒髪の長髪で白い服を着た女性ではないでしょうか?
私はそんなイメージです。具体的には貞子みたいな感じです。
日本の場合はこのようなイメージが多いのではないでしょうか?
しかし、このイメージは一体どこから来たのでしょうか?
円山応挙の幽霊
写生を重視した画風が特徴です。応挙が描いたこの幽霊画は「足のない幽霊」の元祖ともいわれており(諸説あり)、以降の幽霊画に大きな影響を与えました。
一説に、夢に現れた亡き妻の姿を描いたとも。
定型化した"死装束の幽霊"、"足のない幽霊"って?
河出書房から出版された『渡る世間は「間違い」だらけ』によると、歌舞伎の舞台「四谷怪談」の演出で幽霊の足を隠して登場したものがルーツだとしている。ただし、「足のない幽霊を最初に書いたのは円山応挙」とまで言ってしまう説については、俗説あるいは不正確な説、と指摘されており、実際には、応挙誕生以前の1673年に描かれた「花山院きさきあらそひ」という浄瑠璃本の挿絵に、足のない幽霊の絵が描かれている。この時代にはすでに「幽霊=足がない」という概念があったようである。(出典:Wikipedia)
ちなみに、こちらの絵が幽霊のイメージを定着させたそうです。
日本の幽霊はなぜか女性が多い。
憶測になりますが、男は女への情が宿ると固執します。
夢の中や幻覚で現れやすかったのではないでしょうか。妻を亡くした男性のうつ病発症率や死亡率は格段に上がります。
幽霊による被害は精神面での攻撃が主になっています。
日本の場合は何らかの情念に触れる行いをした人にいつまでもつきまとっていくという特徴をもっています。
何処か女性っぽいと言うか、幽霊のイメージが女性ならそうなるよなって感じではあります。
これらの特徴から女性の姿がイメージされたのか、女性の姿で描かれたからこれらの特徴が付け加えられたのか。
そこが気になりますね。
なぜ女性を恐れるのか?
日本(東洋では?)では怖いものが女性というのは面白いと思います。
強大な力を振るう鬼も恐怖の対象ではありますが、強い人や山賊がモデルになったのだと思います。
幽霊という人間の怨念と言いますか、生きていた人間が死後成り果てる姿なので、怪力を持つとかそういう恐怖ではなく、精神的に追い込んでくるタイプの恐怖を与えるんですよね。
人間が1番怖いってことですかね。特に女性。
ただ、江戸時代の画家はほぼ男性なのでそう言ったところも影響しているのだと思います。
女性画家が多ければ、男性の幽霊が多く描かれたかもしれませんね。
ただ、男性の怖さって暴力的なところな気がするので、幽霊として描かれるより鬼のような化け物で描かれていたのではないかなとも思います。
海外の幽霊のイメージ
洋画を見ているとよく思いますが、とにかく子供の幽霊が多い印象を受けます。
幼くして亡くなった子供が出てくることが多い。
ただこれは映画だけの話です。
幽霊像というものは基本的に日本と同じで生前何かしらの未練があったものが幽霊になります。
日本と決定的に違うのは足があるということ。
あと、子供の幽霊が多いということ。(創作では)
足に関しては日本が独自に生み出したものなので、違うのは当たり前として、どうして洋画では子供が多いのかということが気になります。
日本では女性の幽霊が多いのですが、どうしてアメリカでは子供の幽霊が多く描かれるのでしょうか?
よくわかりませんが、女性にしろ子供にしろ弱い者(例外もあります)が幽霊として出てくるのは何かしらの理由があるのかもしれません。
そのほかの国の幽霊
・目と口だけ穴が開いた白いブランケットを着たイメージです(スペイン/男性/30代前半)
・足に鎖を付けて、白いシーツを被っている姿 (フランス/男性/20代後半)
・ポチョンという幽霊で、白い死装束に身を包み、足がないのでフワフワと浮遊しながら徘徊します (インドネシア/男性/40代後半)
万国共通なのは白いということ。
人間が持つ普遍的無意識なのかもしれません。
白という色は何もない状態。つまり死を意味します。
赤色ですと、結構国によってイメージが違ったりします。
我々日本人は赤色が危険な色と認識していると思います。
赤信号で止まりますし、止まれの標識も赤色ですよね。
しかし、中国では赤は危険な色だとは思われていません。
共産党の色ですからね。
こう言った文化的、社会的、政治的な事情もあるので一概には言えませんが、白と言う色は幽霊を表すのに重要な役割を果たしていると言うことでしょう。