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物語の31の機能と様式概念-メルヘンの創り方-

物語の機能

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物語には規則性やいくつかの特徴が存在します。

物語には、これらの機能を何かしら含んでいるものです。物語を作りたいという人はこれらの機能を取り入れることで大衆受けする物語が作り出すことが可能です。

ウラジーミル・プロップ

 

Vladimir IAkovlevich Propp, 1895年4月29日 - 1970年8月22日)とは、ソビエト連邦昔話研究家である。ロシア帝国サンクトペテルブルクに生まれた。1932年からレニングラード大学(現サンクトペテルブルク大学)で教鞭を執った。

後に言うところの構造分析を昔話に適用した。たとえば魔女や王様、動物など昔話に登場する主人公は彼らが誰であるかを問題にするかぎりほぼ無限に存在するが、彼らが何を行い、物語内でどんな機能を果たしているかを分析すると、ごくわずかな項で分類できることなどを発見した。主著である『昔話の形態学』は、1928年に出版された当時は全く反響を呼ばなかったが、1958年に英訳が出版されるや数多くの言語に翻訳されるようになり、現在では構造主義の先駆的仕事として評価されている。

ウラジーミル・プロップ - Wikipedia

 

 昔話の構造31の機能分類

1 家族の一人が家を留守にする(不在)

2 主人公にあることを禁じる(禁止)

3 禁が破られる(侵犯)

3 敵が探りをいれる(探りだし)

5 敵が犠牲者について知る(漏洩)

6 敵は犠牲者またはその持ち物を入手するために、相手をだまそうとする(悪計)

7 犠牲者はだまされて、相手に力を貸してしまう(幇助)

8 敵が家族のひとりに、害や損失をもたらす(敵対行為)

9 不幸または不足が知られ、主人公は頼まれるか、命じられて、派遣される(仲介・連結の契機)

10 探索者が反作用に合意もしくはこれに踏み切る(始まった反作用)

11 主人公は家を後にする(出発)

12 主人公は試練をうけ、魔法の手段または助手を授けられる(寄与者の第一の機能)

13 主人公は将来の寄与者の行為に反応(主人公の反応)

14 魔法の手段を主人公は手に入れる(調達)

15 主人公が探しているもののある場所に、運ばれ、つれて行かれる(二つの王国間の広がりのある転置、道案内)

16 主人公とその敵が直接に戦いに入る(戦い)

17 主人公が狙われる(照準)

18 敵が勝つ(敵の勝利)

19 初めの不幸または欠落がとりのぞかれる(不幸または欠落の除去)

20 主人公は帰還する(帰還)

21 主人公は迫害や追跡をうける(迫害、追跡)

22 主人公は追跡者から救われる(救い)

23 主人公は、気付かれずに家または他国に到着する(気付かれない到着)

24 偽の主人公が、根拠のないみせかけをする(根拠のないみせかけ)

25 主人公に難題を課す(難題)

26 難題が解かれる(解決)

27 主人公が気付かれる(判別)

28 偽の主人公や敵、加害者が暴露される(暴露)

29 主人公に新たな姿が与えられる(姿の変更)

30 敵が罰される(罰)

31 主人公は結婚し、即位する(結婚もしくは即位のみ)

 

七つの行動領域

  1. 敵対者(加害者)
  2. 贈与者(提供者)
  3. 助力者
  4. 王女(探求される者)とその父親
  5. 派遣者(送り出す者)
  6. 主人公(探求者もしくは犠牲者)
  7. 偽主人公

マックス・リューティのメールヒェンの様式概念

 

マックス・リュティMax Lüthi1909年3月11日 - 1991年6月20日)はスイスベルン出身の学者で、専門はヨーロッパ民間伝承文学。ドイツ文学イギリス文学歴史学等に広く通じる。昔話を中心とする口承文芸研究の世界的権威として知られる。マックス・リューティとも。

リュティは、昔話の「一次元性」「平面性」「抽象的様式」「純化と含世界性」「孤立性と普遍的結合の可能性」を唱えた(1949年)。リュティ理論によって昔話は、読まれることを予期して書かれる文学とは異種の、抽象的様式をもった文芸であることが確認された。彼は、一次元性、平面性、孤立性といった独自の言葉で、民話の様式を見事に表現した。リュティの業績は小澤俊夫野村泫などによって精力的に紹介されてきた。ことに小澤俊夫は、『世界の民話』や『昔話とはなにか』に見られるように、リュティの理論を基礎として日本の民話の独自性の解明に努めている

マックス・リュティ - Wikipedia

 

 リューティはフォルクス・メールヒェンの独自性は個々のモティーフにではなく,それが語られる様式にあるとして,その様式の特性を表す様々な概念を提唱した。

 

それによって彼が目指したのは,他の口承文芸のジャンルとの相違を,語りの様式を通して明確にすることであったが,同時に,一定の様式を持つものとしてメールヒェンを文学の一つのジャンルとして認知させることでもあった。

その際,彼はヴォリンガーの抽象芸術についての理論に依拠した。ヴォリンガーは未発達なものと評価されていたエジプトの美術などを抽象衝動という観点から解釈し,稚拙と思われることが一つの様式の必然的な結果であり,ギリシアルネッサンスの美術とは異なった基準で評価されねばならないと論じた。

この美学は,同様の評価の下に置かれていたメールヒェンに対して,小説などに対するのとは異なる評価と理解の基準を構築することに努めていたリューティにとっても有効なものだったのである。

  1. 「一次元性」
  2. 「平面性」
  3. 「抽象的様式」
  4. 純化と含世界性」
  5. 「孤立性と普遍的結合の可能性」

「平面性」

昔話の主人公は手足が切られても血が出ないし、場合によっては元に戻ってしまうことをリュティは昔話の主人公の特徴として考えた。紙に描いたキャラクターをハサミで切っても血が流れない、というイメージ

リュティは昔話のキャラクターを紙に描かれた絵に喩(たと)えたが、実は紙に描かれた漫画や、それをフィルムに撮影したアニメーションもその初期には同じ「平面性」をキャラクターの特徴として持っていた

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