B! ゴロビシャ ネメシスの使い魔

【永劫回帰】

永劫回帰

えいごうかいき【永劫回帰
世の中は同じ事象が永遠に繰り返してくるということ。 「永劫」は、無限に続く長い年月。 「回帰」は、一周して元のところへかえること。 生の絶対的肯定を説くニーチェ哲学の根本をなす概念。
https://dictionary.goo.ne.jp › word
永劫回帰(えいごうかいき)の意味・使い方 - 四字熟語一覧 - goo辞書

ニーチェ

永劫回帰(えいごうかいき、ドイツ語: Ewig Wiederkehren)とは、フリードリヒ・ニーチェの思想で、経験が一回限り繰り返されるという世界観ではなく、超人的な意思によってある瞬間とまったく同じ瞬間を次々に、永劫的に繰り返すことを確立するという思想である。ニーチェは『この人を見よ』で、永劫回帰を「およそ到達しうる最高の肯定の形式」と述べている。永遠回帰とも言われる。

永劫回帰の理屈

永劫回帰とは、この世界は、全てのもの(大いなるものも卑小なものも)が、まったく同じように永遠にくり返されるとする考え方である。

なぜ、そのようになるのかと言えば、まず初めに前提条件としてこの世の時間が無限であると仮定するのであれば、今の自分の人生と全く同じ人生が生産される確率が無限にあり、無限に繰り返されると推測される。

この考え方に基づく思想が永劫回帰であり、時間の捉え方が線ではなく、円であるということである。

ともするならば、人生においてゴールは存在せず、永劫回帰においては、到達すべきものとしてのいかなる究極目的もないので、その限りにおいては、いかなる世界内の物事も意味、価値がないものとなる。

こうした世界内の物事の価値の否定を伴う永劫回帰思想を『カへの意志』において「ニヒリズムの極限形式」であると述べた。

超人

ニーチェは、永劫回帰を引き受ける意志こそが最高の「力への意志」であると考えた。すなわち、永劫回帰においては一切の物事は永遠にわたって回帰し戻ってくるのだから、根本的には何物も失われずに、存在する。ゆえに、永劫回帰を引き受けることは、ニヒリズムの極限であると同時に、自己を含む一切のものの肯定、しかも無数にくり返される肯定であるというのである。

ようこそ!名無し文学部へ
楽しんでいってください。