B! ゴロビシャ ネメシスの使い魔

ユダヤ人が多い業界

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金融

ローマ教皇の権力の絶頂期にあった中世の欧州では、ユダヤ人は職業を厳しく制限され た。

聖書が利息を得ることを禁じていたため(異教徒からは利息を取ることが可能)、 当時、貸金業は、宗教的に厳しい制限を受けた。1215年第4回ラテラノ公会議で、キリス ト教徒によるキリスト教徒への利息付き金貸しが厳しく禁じられ、キリスト教徒は金融業 に従事できなくなった。 そして、同時に、ユダヤ人が全ての公職、ギルドから追放され、職業が厳しく制限され た。そのため、ユダヤ人は、大規模な土地の保有を必要とする農業や大規模な設備を必要 としない消費貸借専門の貸金業に活路を見出した。

ユダヤ教徒も、ユダヤ教徒に対して、利息を取り立てることは禁止されているが、周囲 の多くは異教徒であるキリスト教徒であるため、ユダヤ教徒キリスト教徒を相手に貸金 業を営むことが可能であった。結果的に、正業につくことができなくなったユダヤ教徒が 中心となって貸金業が存続することとなった。

あるいは、貿易商が金融事業を手掛けてマ ーチャントバンクになる例が多かった。

このように、ユダヤ人は、質屋、両替商、黄金の管理人、古物商、行商や市場での無店舗販売、芸能などで生計を立てていた。

これが今もなお、ユダヤ系金融資本が大きな影響力を持つ理由である。 20世紀までは、世界の金融資本はユダヤ系が大きな影響力を持っていた。米国では、ゴ ールドマン・サックス、ソロモンブラザーズ、リーマンブラザーズ、ドレクセルバーナム、 英国では、シュローダー、クラインオートベンソン、SGウォーバーグなどが大手であった。 しかし、現在では、ゴールドマン・サックスのみが生き残っている。

ロスチャイルド家は銀行業で成功したユダヤ系財閥として知られる。

メディア

また、世界的に散らばり独自の情報ネットワークを持っていた。アルトゥル・ショーペンハウアーは「フランクフルトでユダヤ人の足を踏んだらモスクワからサンフランシスコまで情報が行き渡る」と指摘していた。こうしたことから、現在でもユダヤ人にはメディア関係が多いとされる。また、ハリウッドの映画産業にはユダヤ人が創業したものが多い。

19世紀末のアメリカ合衆国ユダヤ系移民もまた、金融やメディア、流通業などの間隙的な業種以外の業界への参入が難しかった。このように娯楽業やマスメディア業界はユダヤ人が多いとされる。

不動産

不動産ビジネス全般においては、アメリカ全国民のわずか2.5%にしか過ぎないユダヤアメリカ人が多く活躍しているのが注目される。

というのは、家の売買に関し、金融業者や弁護士、税理士、計理士などが関わり、これらの職業にはユダヤ系が非常に多いのである。

弁護士であり、長年主要在米ユダヤ組織会長会議の議長を勤めたビアルキン氏は土井敏邦著「アメリカのユダヤ人」(岩波新書)の中で「戦後メジャーな仕事に就けなかったユダヤ人は、独自に新たなビジネスの分野を開拓していったのです。その一つは不動産業です。アメリカ市民なら誰だって土地やビルの売り買いはできますから。他には娯楽業やマスメディアの分野があげられます。また金融業も、伝統的な分野以外の部門にユダヤ人が進出しました。もし父親が大企業で高い地位についているような環境だったら、ユダヤ人はこんなビジネスに進出する事もなかったでしょう」と述べている。

 

IT

米国のITの時価総額上位 企業のほとんどはユダヤ系である。

2018年末時点の世界の時価総額1位はマイクロソフト、2位はアップル、3 位はアマゾン・ドット・コムであり、これらの時価総額は80兆円前後と日本を代表するIT企業である日立製作所やパナソニ ックの時価総額は3兆円弱にとどまることを考えれば、いかに大きいかがわかる。
企業
1 マイクロソフト

(創業者ビル・ゲイツユダヤ系)

2 アップル

(創業者スティーブ・ジョブズユダヤ系)
3 アルファベット

(ラリー・ペイジCEO、セルゲイ・ブリン社長がユダヤ系)
4 フェイスブック

創業者兼CEOマーク・ザッカーバーグユダヤ
5 インテル

創業者アンドリュー・グローブがユダヤ
6 シスコシステムズ

創業者サンディ・ラーナーがユダヤ
7 ウォルト・ディズニー

会長兼CEOのロバート・アイガーがユダヤ

8 オラク

創業者ラリー・エリソンがユダヤ
9 コムキャスト


10 ネットフリックス

 

9.創業者ラルフ・ロバーツ、現CEOブライアン・ロバーツがユダヤ

10.創業者マーク・ランドルフユダヤ系 

例外はアマゾン・ドット・コム(以下、 アマゾン)、ビザ、マスターカードである。

 

工業

ユダヤ人は、大規模な土地の保有を必要とする農業や大規模な設備を必要 とする工業に進出することが難しかった。工業では、ダイヤモンド加工など高付加価値産 業に特化することとなった。

ユダヤ人の歴史と職業

中世前期のヨーロッパでは、ユダヤ人は農業、商業、職人などさまざまな職業に従事することができた。また、カロリング朝ではユダヤ人は聖書の民として保護され、11世紀頃までは国際的な交易の担い手でもあった。しかし、イタリア商人に東方貿易のお株を奪われていった。

中世後半期には、土地所有の禁止、ギルドからの締め出し、公職追放等により次第にユダヤ人の活動は制限されるようになり、農業や手工業に従事することが困難になった。

ユダヤ人達に対する差別は1960年代まで非常に厳しく、彼らは同胞同士で助け合い、夢を彼らの子供達にかけたのである。大量に移民がやってきた1900年前後から100年を経た今、活躍中のユダヤ人の多くは3世代目にあたる。

ユダヤ人が多い業種は、かつては金融、不動産、商業などであったが、今ではITやメ ディアに集中する傾向がある。

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