B! ゴロビシャ ネメシスの使い魔

【必見】ブランドがすり減る!?言語から考える知的財産の戦略

ブランドがすり減る

お前、貴様、こんなこと言われたら皆さん怒りますよね。

でも、丁寧な言葉って初めに「お」をつけることが多いですよね。例 「お大事になさって下さい」

接頭語「御」からきているんです。

意味は 、尊敬・丁寧の気持を表します。

また、「貴」はこんな意味があります。

1.尊敬・尊重に値する。

2.相手方に関する語の上につけて、相手への敬意、また相手方に属するものであることを表す。

今では失礼な言葉ですが、昔は大変丁寧な言葉でした。

言葉は使うたびにすり減るんですね。

これは言葉だけではありません情報、ブランドを考える上でも同様の現象が起きます。

これすごく面白くありませんか?

希少価値

人間の価値観的には希少価値ってものがあって、誰でも手に入る持っている使っている。そういったものは価値がなくなるんですね。コモディティ化するとも言うんでしょうか。言葉ていうのも同じで、丁寧なことばであってもみんなが使うようになった言葉ってブランドがすり減っていって最終的には失礼な言葉にまでブランドが落ちるんですよ。

手に入れることが難しいから価値があるんです。モノも情報も溢れる時代。なにが価値があるんでしょうね。

良い情報っていうのはすぐにシェアされるので価値がなくなるんです。良い情報ほど無料で手に入れられ、マニアックな情報はお高く止まっているんですよね。

例として挙げるとSerial  experiments lain という作品のPS1のソフトなんかプレミアが付いています。

Serial experiments lain - Wikipedia

一部のマニアの間で語り継がれるようなものは希少性が薄れにくいんです。供給されなくなっているのも多いですからね…

知的財産の重要性

資本主義の中でブランドというのは非常に重要です。最近だと知的財産、IPとか言われますかね。ソーシャルゲームなんかでもある程度稼げる見込みのあるものはIPぐらいです。新規では余程クオリティが高くなくては売れません。

昔は儲かるからってことで新しくソーシャルゲームたくさん作られていたんですが(今でも多く作られてる)、この業界も成熟してきて素人では参入が難しくなってしまいましたね。

生き残れる、ある程度の売り上げを確保できるのは既にあるIP関連のものでしょう。

日本の不景気ですから、売れないものは商品化しません。

人気のあるIPをばかすか商業用に利用するとブランドが落ちるんですよね。

アニメ化するとオワコンになる

例えば、アニメ化するとオワコン化するって言われることがあるんですが、これにはいくつか理由があって、アニメの回転率の問題もあるんです。

今では毎期300近いアニメが作られています。

年間統計アニメ: 評価データベース さち

多スギィ!

こんなん全部見れるわけがない。

原作が枯渇し始めていますよね。

アニメ会社が多すぎるんです。コンテンツの回転率があまりにも早いために爆発的に人気になっては一瞬で廃れる。

アニメは宣伝広告として優秀です。アニメ化するとアニメファンが原作や関連グッズを買ってくれますからね。

一時的に消費者がすごく増えるんです。

しかし、アニメは何回も言うように回転率が早く、次のコンテンツに興味が移ってしまうので、すぐに飽きられます。

進撃の巨人が流行った時にリヴァイ兵長のフィギュアが発売されたんですが、放送が終わり飽きられ始め、キャンセルが相次いだそうです。

一時的には盛り上がるのですが、新規のファンはすぐ離れるし、既存のファンは新規に荒らされて嫌になって消えてしまう。

これらが重なってアニメ化するとオワコン化すると言われています。(7年コンテンツが持続するとオワコン化しないらしい)

これも、ブランドの価値が大きく下がる原因ですね。

マニアの間でコソコソやっているから価値があるのであって、一般大衆を取り込むとブランドが崩壊して、ただの消費財と化してしまう。

ブランド戦略はとても難しく、ブランドの価値を維持しつつ、売り上げを伸ばしていくのは大変困難なことです。

経営、経済的な視点からも文化的視点からも見ることができるブランド。

一度考えてみると面白いかもしれません。

 

 

 

 
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